COBRA 出演アーティスト

大友良英(音楽家)

1959生まれ。映画やテレビの音楽を多数作りつつ世界各地のノイズや即興の現場がホームの音楽家。 ギタリスト、ターンテーブル奏者。美術と音楽の間のような作品から、一般参加のプロジェクトも多数。長年にわたりアジア各地の音楽によるネットワークづくりにも奔走。震災後は故郷の福島でも活動。

神田佳子

東京藝術大学卒業および同大学院修了。現代音楽の第一人者として国内外で数多くの新作を初演。さらに、クラシックからジャズ、古楽、プログレまで、時代やジャンルを超えた活動を行う。テレビ朝日「題名のない音楽会」出演の他、CMやTV音楽のレコーディングに参加。作曲も手掛け、相撲愛好家でもあることから、浪曲地歌「初代高砂浦五郎 其ノ三」、「雷電為右衛門」、野見宿禰をテーマにした作品などを作曲し、各方面から好評を得る。

北 陽一郎

クラシックから即興演奏まで幅広く演奏している。1991年より渋さ知らズに参加し、国内はもとより、海外で多くのコンサートやフェスティバルに参加している。オリジナルのコンピュータプログラムを使ったNinja Jockeyプロジェクトによるソロ演奏をはじめ、ドイツのEberhard KranemannとのDUOでコンサートやアルバム制作を続けている。最近では、特殊奏法を用いた即興演奏、自然の中での即興ソロ演奏に取り組んでいる。

後藤篤 (trombone、作編曲)

1974年1月3日 東京都出身 3歳からピアノ、12歳からトロンボーンをはじめ、ジャズやファンクやblack musicに傾倒し、大学在学中は学生ビッグバンドに所属した。都内ライブハウスなどへ出入りする様になり、yellow card orchestra、本田竹広(pf) The PURE、 金井英人(b)UNIT 等へ参加し、プロ活動をはじめる。

現在、自身主宰の 後藤篤4、Fauvism、Dr.Liar、電気スライム、MoonS 等での活動とともに 林栄一(as) GATOS Meeting 、MAD-KAB-at-AshGate、板橋文夫(pf)オーケストラ、Dead Man’s Liquor 、ソボブキ等のバンドに参加。これまでに後藤篤4で「Free Size」、MoonSで「street value」「side deals」、電気スライム』で「Introducing」を発表。


坂口光央

keyboardsynth奏者/作曲家。独自で音楽を学び、複数のシンセサイザー、物音、ピアノ、発信機等を同時に駆使し、即興演奏や実験音楽においてロボットと人の間をプレイする。ソロ演奏を中心に演奏するほか、自身のリーダーユニットの坂口光央trio、stand alone-404を主宰し、さまざまなユニットに参加、サポートも行っている。

solo作品をbandcampを中心に定期的にリリース。

ジム・オルーク

1969年シカゴ生まれ。1999年から2005年にかけてSonic Youthのメンバー、音楽監督として活動し、広範な支持を得る。2004年、Wilcoの「A Ghost Is Born」のプロデューサーとしてグラミー賞を受賞。アメリカ音楽シーンを代表するクリエーターとして高く評価され、近年は日本に活動拠点を置く。日本ではくるり、カヒミ・カリィ、石橋英子、前野健太など多数をプロデュース。武満徹作品「コロナ東京リアリゼーション」など現代音楽に至る多彩な作品をリリースしている。映像作家とのコラボレーションとしてWerner Herzog、Olivier Assayas、青山真治、若松考二などの監督作品のサウンドトラックを担当。

竹澤 悦子(地歌箏曲家)

石川県出身、東京藝術大学音楽学部卒業。1987年沢井合奏団アジア、ヨーロッパ5カ国ツアーでデビュー。1993年結成のKOTO VORTEXで注目を集め2009年クロノスカルテット招聘によりNYカーネギーホール公演。地歌で培った歌唱で新作を数々初演。また即興・映像・ダンス作品等ボーダレスなコラボレーションを国内外で展開。2010年箏協奏曲初演。2013発表したソロアルバム『へちま』は2018年Nick Wall著『世界の575 の歌』に選出される。2020年「浪曲地歌・相撲もの」制作プロジェクト、2021年「地歌サロン」を開始。福島大学他、非常勤講師を歴任。沢井箏曲院教授。

直江実樹(ラジオ)

ラジオ奏者。 1967年石川県金沢市生まれ 横浜在住 2000年から短波ラジオSONY CF-5950による仕込みなしリアルタイムチューニングによるライブ活動を開始。 ソロやインプロヴィゼーション活動の他、MIKIKAWOL、ガリノイズ、寒天縄など、参加ユニット多数。

2017年参加している新●月プロジェクトのライブアルバム「冬の旅」リリース、2021年4月にラジオ演奏のみのソロアルバム「solos」をリリース。2022年サックス奏者柳川芳命とのライブアルバム「SAXORADIO」、2023年ギタリストkawol samarquandiとのユニットMIKIKAWOLのライブwebアルバムをリリース。


ナスノミツル

1990 年代後半に内橋和久、 吉垣安洋と結成した 「アルタードステイツ」 がインプロヴィゼイションシーンに衝撃を与える。 以後、 大友良英、灰野敬二、 山本精一、 吉田達也、 菊地成孔らとのユニット、さらには布袋寅泰など国内外、メジャーとアンダーグラウンドが交錯する膨大な数のセッションを繰り返し今日に至る。2015 年、元ヘンリーカウのクリスカトラーらの新プロジェクト「Half the Sky」に参加。2016年からは中村達也、中村弘二とのトリオによるアブストラクトロックトリオ「MUGAMICHILL/ムガミチル」を主宰。2022年9月「MUGAMICHILL/ムガミチル」名義の22曲入り4枚組ファーストアルバムを、2023年4月アナログ盤「No.9」をクラウドファンディングにて制作、リリース。2023年2月には最新ソロ作「Life」を、6月にはピアニスト大和田千弘とのデュオ作品「Beginning」を発表。

松村拓海(フルート奏者、作曲家)

ギターやピアノ、サックスやクラリネットなども演奏するマルチプレイヤー。ソロやリーダーユニット”+81”の活動の他、テレビや映画音楽、CM音楽やラジオジングル制作、レッスンやワークショップなどの活動にも力を注ぎ、即興演奏と絵画のコラボレーションや自作のコンピュータープログラムを使ったインスタレーション展示"Trees"を制作。

主な参加バンドと共演者は、Kenichiro Nishihara、菊地雅晃、菅原慎一、Gregg Green、鈴木慶一、港大尋、西尾賢、1983、Peno、俺はこんなもんじゃない、nariiki、黒岡オーケストラ、ソボブキ、Le gros tubeなど。


山本達久

独創的なソロや即興演奏を軸に、Jim O’Rourke/石橋英子との様々な活動をはじめ、カフカ鼾、石橋英子ともう死んだ人たち、坂田明と梵人譚、禁断の翼棟、オハナミ、NATSUMENなどのバンド活動多数。ex.芸害。青葉市子、UA、カヒミ・カリィ、七尾旅人、phew、前野健太、山本精一など歌手の録音、ライブサポート多数。2020年、オーストラリアのBlack Truffle Recordsより「ashioto」、日本のNewhere Recordsより「ashiato」をLPとDLでそれぞれリリース。「ashioto」はイギリスのMOJO Magazine誌において2020年のBest underground record部門で1位を獲得するなど好評を博す。

吉田野乃子

1987年生まれ。北海道岩見沢市出身。10歳からサックスを始め、高校時代、小樽在住のサックス奏者、奥野義典に師事。2006年夏、単身ニューヨークに渡る。ニューヨーク市立大学音楽科卒業。 ジョン・ゾーンとの出会いにより前衛音楽の世界に惹かれる。マルチリード奏者、ネッド・ローゼンバーグに師事。ニューヨークで結成した"Super Seaweed Sex Scandal"や"Pet Bottle Ningen"、ソロプロジェクトでCDやLPをリリース。アメリカ、ヨーロッパ、カナダ、日本でのツアーを行い、ドイツ、メールス音楽祭などに出演。9年半のアメリカ生活の後、2015年12月に帰国し活動拠点を北海道に移す。リーダーバンド"Cubic Zero立方体・零"等で活動中。


吉田隆一

(バリトンサックス奏者/作編曲家)

ジャズを中心にジャンルを横断する音楽活動を行なっている。"SF音楽家" を名乗り、SFに関する文筆を手掛ける他、SFと音楽のコラボ企画も主催する。一般社団法人 日本SF作家クラブ・第4期理事。


巻上公一(音楽家)

熱海市生まれ、在住。結成44年を迎えたロックバンド・ヒカシューのリーダーをつとめながら、ボイスパフォーマーとして世界的に活躍。ホーメイや口琴、テルミン、尺八などを駆使しながら即興演奏から歌謡曲まで幅広く歌う。異分野とのコラボレーションや演劇パフォーマンスを作・演出するなど、活動は多岐にわたる。音楽プロデューサーとして『Jazz Art せんがわ』『熱海未来音楽祭』等。John Zorn's Cobra東京作戦は 1993年より開催している。2017年トゥバ共和国国際ホーメイコンテスト優勝。2020年自身初の詩集『至高の妄想』で大岡信賞受賞、第二詩集『濃厚な虹を跨ぐ』が萩原朔太郎賞にノミネート。自らのレーベルでCDを多数制作、最新作はヒカシュー『雲をあやつる』。